どうもナオショウです。
先週末にオートサロン2022も開催されて、ドライカーボン製って言葉を見る機会もあったと思います。
ただ、私は以前から違和感もっていたんですよね…
そこで今回は何でドライカーボンを止めた方が良いと思っているかを独り言で呟きたいと思います。
まず基本的なことFRPとは
FRP(Fiber Reinforced Plastics)繊維強化プラスチックと言います。
その繊維を
ガラス繊維を使うとGFRP(Glass Fiber Reinforced Plastics )
カーボン繊維を使うとCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics )
その繊維を樹脂(ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂)で強化した物です。
詳しくはネットで色々と解説されているのでそちらで(笑)
ドライカーボンとは何か?
雑誌表記の為の造語です(所説ありますが)
材料(プリプレグ材)を使用して、成形方法(オートクレーブ法)で造った部品を指してます。
これはハンドレイアップ成形をウェットカーボンと呼んでいて、それとの区別で造られたのだと思います。
でも、もともとドライカーボンとはハンドレイアップで、樹脂を染み込ませる前の繊維の事を指していたので、最初から違和感があったんです。
使っているプリプレグとはカーボン繊維に予め樹脂を染み込ませた材料になります。
染み込ませている樹脂も、主剤と硬化剤が混ざった状態の物で、そのままでは硬化が始まってしまうため冷凍保存が必要な物です。
そうなんです!すでに樹脂が染み込んでいる状態なんです!!
だからドライカーボンと言われても違和感があるんですよね…
更に最近はプリプレグを使用しての成形方法で、プレス成型や、バキューム成形など色々な成形方法も出てきているので、ちゃんと表記した方が良いのではないかな~なんて思っています。
でも、表記するにも、「これはプリプレグを使って、オートクレーブ成形した部品です。」
と「これはドライカーボン製の部品です。」だとこちらの方が文字数が少なくて雑誌の編集者としては都合が良いのかも…
参考になるホームページ
今回のプリプレグやオートクレーブ成形など専門用語も多くて、分からないって人も多いと思います。
そのような方は下記のホームページが参考になりますので、見てみて下さい。
成形方法から専門用語集まであって参考になります。
カーボン繊維の事が色々とわかります。
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